【番外編】須坂で子猫をお迎えした話:猫の寂しさについて

2024.12.19

今週も様々イベントがあったのですが、イベントレポートばかり続くのもなあと思い直し、年末番外編「須坂で〇〇した話」をお届けです。

旅行好きで世話不精のわたしが、ペットを飼うことになるなんてと、ちょっと想像もしなかったのですが、ひょんなことから「そうだ、『佐世保』という名の猫を飼わねばならん」と思いたち、夫と「佐世保」を探すことに。(村上春樹原作の映画「めくらやなぎと、眠る女」を観たのもあったのかも…)

探し始めて数日、千曲のブリーダーさんが掲載していた生後5ヶ月の子猫の写真に、「これが佐世保だ」と確信。あれよあれよという間に子猫ちゃんお迎え体制に。お迎えした当日は、本棚の下の暗闇に潜んでいた佐世保ですが、今やすっかり我が家の一員として太々しく家の中を闊歩しております。

須坂に来て2回目の年末、まさか猫と迎えることになるとは想像もしませんでしたが、佐世保にご飯をあげるために目覚め、佐世保のために暖房をつけ、佐世保と共に炬燵で温まり、佐世保を脅かしながら掃除機をかける、そんな生活にすっかり馴染んでしまいました。生活習慣なんてあっという間に変わるものですね。

佐世保はスコティッシュフォールドで、何世代にも渡って飼い猫だったため、甘えん坊で留守番が大の苦手。寂しいとお腹が緩くなってしまいます。困ったもんだ。私たち人間は、「寂しい」と言葉で思って切なくなるわけですが、きっと「寂しい」という言葉を持ち合わせていない佐世保は、どんな風に寂しさを感じるのだろうと考えながら、いやしかし私たちだって「寂しい」という言葉とは関係のないところで寂しさを感じたりもするもんだ…などなど、猫哲学をしている今日この頃。

そして何より、生活に訪れた一番の変化は、佐世保の寝顔を眺める、この一服の時間。子猫は20時間くらい眠ると言われているのですが、佐世保も例にもれず大体寝ています。(寝ていない時は「遊んで」の熱い視線攻撃をかます佐世保。)炬燵の隅っこや人のお腹の上で、しっかりとくつろいで丸まって寝ます。この平穏な佐世保を起こさないように、そっと近くから眺める時間。ああ、なんという至福でしょう。(これを書いている今も、わたしの横でひっくり返って寝ています。なんたる無防備。)

眠っている子猫から発せられる、なんともいえない「安らぎイオン」を吸い込みながら、今日も今日とて寒い日をやり過ごす、山際の須坂の冬・番外編でした。今年もあと少し、みなさんもぜひ様々な「一服」の時間を味わいながら、健やかにお過ごしくださいね。にゃあ。

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アートプロジェクトディレクター。福武財団を経て、国立美術館のミュージアムエデュケーターとして探求・対話・表現のアートプロジェクトや教育プログラムを企画。2023年、長野県に移住し、世界との接点に風穴を開けるアートプロジェクト、「ハロー地球:未来をつくる、リベラルアーツ部」や「スザカ写真部」を立ち上げ、主催している。豊かな自然環境を生かした教育プログラム「森ラボ」の企画運営や、46億年の地球史を歩く「ディープタイムウォーク」とアートを掛け合わせたプロジェクトも展開。アーティストとしては、映画や音楽を中心とした制作活動に取り組みながら、古民家や高原など様々な場所での発表を続けている。

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